3月1日

二月は最後に急ぎ足で去ってしまい、今日から三月である。そして、今日から授業が開始である。早朝から留学生事務室に行って、本科編入など手続きし、国際関係学院でも手続きする。この週は、色々な授業に出るだけで、再来週に履修申告をすることになっている。日本でいうショッピングウィークというやつである。

私は今期はそれほど時間もとれないと思うので、授業は三つくらい週に6コマほどしか取らないでおこうと考えている。今日は三つの授業に出席してみる。比較政治、中文報刊選読、中国対外関係史である。比較政治が先生も授業もおもしろかったので、これを一つとってみることにしよう。前の学期で本科の方に聴講に行った時にはほとんど聞き取れなかったが、耳も慣れてきて、大体聞き取れるようになった。まだちょっときついが、頑張ってみよう。

授業に出てみて感じることだが、中国人学生もやはり「日本の凋落」というものを感じているらしい。そこに変な感情はそれほど感じないものの、Toyotaショックを中心にして、最近の日本の凋落っぷりが授業などでも伝えられる。かといって、中国の内政、現実に自信の無い彼らは、驕ることはなさそうだ。そして、本科に出席している留学生の大部分が韓国人であるのが、すごい。彼らの存在感は圧倒的である。韓国の数十年後の人材は、とても層が厚いのかもしれない。

夜には、市街に出て、学部時代のゼミのOB同士のちょっとした集まりに参加。外交官の人、大使館勤めの人、有名広告関係会社勤めの人、こちらで事業を開いている人、私の五人で飲んだ。いろいろ興味深い話しが聞ける、と期待していったら大間違い。すべて酒豪揃い。さらに私が一番年下なので、相当な可愛がりが待っていた。有名広告会社の人が指揮を取る。噂は本当であった・・・まさに悪夢である。私は、「若者」と呼ばれ、金がないと同情されたので、今日はたくさん食べ飲みをしてよいという。食べきれない量の日本料理を身体の中に流しいれ、飲みきれない量のお酒を飲み、トイレに駆け込みリバースし、さらに食べ飲み、という貴重な体験をさせていただいた。その後にはもちろん梯子も待っていて、明日試験だという外交官の先輩(彼が二番目に年下)を庇うために、私が一番の犠牲になる。すごい戦場だったけど、先輩方はあれだけ飲んでも、びくともしない。記憶が遠くなりつつあった頃、タクシーで帰宅。細部はもはや覚えていない。今日が月曜日、そして明日が試験日などは関係無い。さすが・・・。SFCという変人の巣窟の創世期の方々は偉大である。ロックとクリエイティヴィティと根性の塊のような人々である。