3月31日

早朝から授業。今日は中間テストがあった。論述形式の試験だった。私のような留学生にはとても難しいテストだけど、設問自体は面白い。そのうちの一つの問題が「あなたの知っている国際社会主義運動史にとって重要な思想家、政治家について、解説せよ」との問題だった。私は最近文集や文献などを読んでいた胡喬木について只管書いていった。途中で先生が私の答案を覗きに来て、胡喬木という人選を見た時に、くすくすと笑っていた。どうもこちらでもマイナーな人らしい。。

昼には、図書館で作業。夕方にはランニング。外はすっかり春の雰囲気である。凍えるような風も今では気持ちいい風に変わり、枯れ木だった梅も蕾から花を咲かそうとしている。小鳥はその蕾を突つきに来たらしく、ピロピロとそこらで鳴いている。湖に張っていた一面の氷は風に波立てる水へと姿を変え、北の枯れていた湖にも水が引かれて瑞々しくなり、汚かった小道も清掃、整備されてきている。ランニングコース全体に春の躍動感が溢れてきている。今までの厳しい冬という季節などは存在しなかったかのような、忘れ去られたかのような、、、そんな変貌である。

夕方には、カフェで言語パートナーと会うはずであったが、ドタキャンされる。ドタキャンは中国ではたまにあることである。というか、よくあることである。

図書館での作業をもっと楽しいものにするために、図書館の中を居場所を求めふらふらしていると、やっと探し求めていた場所が見つかった。四階なので窓からの見晴らしも良いし、周りで勉強している人達の年齢層も少し高いので雰囲気も良い。こちらへ来て早七ヶ月が経ち、やっと図書館で居場所を見つけた。

宿舎へ戻り、ビールとピスタチオをツマミに作業をしていると、日付が変わる頃にルームメイトが帰ってきた。彼がエイプリルフールだなんだと騒いでいたので、「今日は俺の誕生日だ」とウソをついてみたら、まんまと引っかかっていた。やはり単純である。しかし、そこからウソの付き合いが始まってしまった。面倒くさくなってきたので、すぐ寝ることにした。