6月2日

朝から授業。今日は元北京大学の教授の旅行記を聞くことになっていた。この授業にも討論の授業があり、今日はそのグループ分けがあった。ソ連・東欧における各国の冷戦崩壊過程をプレゼンしろとのことだったが、私は幸運にもユーゴスラビアに当った。気になっていたので、今回少し調べてみよう。

昼から図書館で作業。夜は友人に半ば無理矢理誘われて、その友人の中国訪問中のアメリカ人と食事をする。彼はコロンビア大学の修士号を取得し、今年の9月から国防総省で勤務することになるらしい。日本でいう防衛省職員ということになるのだろうけど、そこはやっぱり段違いに優秀な人材が集まるようで、彼は国際政治学・国際関係について、研究者並みの知識を有していた。まずは「君はリアリストか?リベラリストか?それともコンストか?」とお決まりの質問をしてくる。彼の腕まくりが見えてくる。そうなるとこちらも容赦はしていられない。ただ、残念ながら彼は英語(とアラブ語)しか話せないので、仕方が無く下手な英語で議論をすることになった。それでも、議論は白熱し、今年発表されたNSSやQDR、GPRなど米国安全保障戦略についての議論に飛び火したり、米国の実務と学術の行き来、所謂revolving doorと日本のそれとの比較など色々と話題はめぐる。彼がとっても知識が豊富なので良い情報交換ができた。やっぱり国防総省に務める人は、世界レベルで物事を判断し、アカデミックな議論をちゃんと踏まえている優秀な人物のだなぁ。感心してしまった。ただ、鳩山首相の辞任もあって、日米同盟、とくに基地をめぐる問題では両者に認識の違いがことははっきりとする。抑止論や安全保障理論で日米同盟を語ると意見は一致するのだけど、ねじ曲がった日本の世論を背景にこの話題を議論すると、いろいろと複雑になってくる。彼ととても仲良くなったのはいいが、その後、梯子を二回繰り返し、お互いベロンベロンになるまで飲み続けてしまった。あらら・・・。

最近、毎日飲み続けているような気がする。自制しないと・・・。しかし、金曜日、土曜日、日曜日と食事(飲み)の約束が入っている。どれも重要なものでキャンセルはできないなぁ。