6月7日
天津ではほとんど眠れなかったので、たっぷりと寝た。しかし今日も非常に暑いので、休んでも夏バテである。だるい、しんどい。
今日の授業は、先生の助教による授業だった。選挙制度の平等性の普遍的比較、というものだった。なかなか興味深い研究である。残りは、旧ソ連諸国、東欧の民主化についてのドキュメンタリー(元々フランス制作で、NHKが買い取って翻訳したものを、中国のyoukuが無断転載しているもの)を見た。各旧共産主義に存在する、フリーダムハウスや米国政党系のシンクタンクや財団が支援する学生団体が民主化に果たした役割を中心に見ているものだった。アメリカの内政干渉とも捉えることのできる映像を見て、中国人学生は複雑な眼差しで見ていたようだ。彼らのうちの一人は見る前から、「これ何回も見たことあるよ」と呟いていた。北京にもフリーダムハウスの支部はあるらしいが、ネット検索してみても、もちろん遮断されてしまう。中国で真面目に政治体制のことを考えてみても、なかなか答えは出ない。今日は授業の発表資料の作成のためにユーゴスラビアの歴史を調べていたけど、そんなことを調べると尚更、選挙制度の妥当性を慎重に検討しないといけない気がしてしまう。とくに、中国など、貧富の差が激しく、人種、宗教のマイノリティが存在して、世論が成熟していないところでは、やっぱり領導というのが、必要なのかと・・・。