9月2日
目覚ましを日本時間のままにしていたため、こちらの時間で5時前に目が覚める。といっても、布団がなく硬いベッドなのでほとんど寝られなかった。6時までベッドでゴロゴロして、それからランニング。北京大学の北側は湖と緑が広がっているので、そこをランニングコースにする。
こちらのランニングコースもかなり良い。なにせ、北京大学自体が北京オリンピックのコースに組み込まれていたくらいなので、ランニングには最適である。しかも、スモッグか霧か分からないが、湖から上空はうっすらと見えるだけで、かなり幻想的で古典的な中国の風景である。校内の南側大概は新しくて高い建物で埋め尽くされてしまったが、北側の湖は中国古風の建物が残されている。湖の近くにはなにか七重くらいの塔がある。最高のランニングコースである。ただ、空気が汚いのと、50分ほどランニングをするにはこちらの大学は中途半端に小さいのが難点である。ともあれ、これかあ一年間、こちらの大学でランニングすることは朝の楽しみになりそうである。
帰宅し、汚いシャワールームで身体を洗い、洗濯をして、朝食をとる。朝食はバイキング。200円弱で中国の朝食が食べ放題。運動後はやっぱり箸が進む。
朝は中国語学習に費やし、昼頃から自転車に乗って、中関村へ行く。中関村は言わずと知れた中国で最もコンピューター産業が発展している場所である。北京大学、清華大学、人民大学に囲まれたコンピュ―ター都市は裕に秋葉原の風貌を越える。異次元ともいうべき都市になっている。ごみごみしすぎていて個人的にはあまり好きではないが・・。
そこで、インターネットセキュリティソフトを探す。中国ではWindows版のノートンは弱いらしいので、事前に聞いていたKasperskyのインターネットセキュリティソフトを探す。中国語で交渉するわけだが、インターネット関連の買い物はとりわけ苦労する。全然用語がわからない上に、辞書にも乗っていないのである。インターネットセキュリティソフトは互联网安全套装というらしい。難しいな。とりあえず、交渉の結果、日本で買うよりもはるかに安く購入することができた。でも説明書から何まで中国語であるのは、困った事だが・・・。ちなみに中国に来る前に、マックはOSを10.5のLeopardにし、Boorcampを入れて、Windowsも使えるようにした。メモリは2GBに、容量は160GBまで増幅させた。マックにはノートンのセキュリティソフトを入れた。これで中国でのインターネットも安心かな。
セキュリティソフトを購入後、王府井に行く。衣服を購入するためである。といっても、ユニクロに行って、大量に同じような服を買い込んだ。日本とはあんまり変わらない価格だった。とはいえ、安くて、中国だけでなく、帰国後も使えるようなものといったら、やはりユニクロくらいしかないと思う。残念ながら、+Jの発売はまだのようだった。C&Aにも向い、少し買う。
中国ではコーヒーを飲む習慣が無く(みんなお茶)、濾過紙などのコーヒーセットがどこにも見つからないので、スタバに行って聞いてみると、スタバにかろうじて、簡易セットを発見。でも高い・・・。我慢して買う。それから、化粧品店に行って、髭剃りの用具なんかをそろえる。これで完璧。
色々している間に日が暮れてしまい、帰路に付く。こちらではなるべくタクシーを使わず、もっぱら中国人の庶民と同じように、地下鉄やバスを使うようにしている。どちらも日本の都市部事情と同じように鮨詰め状態である。そして臭い・・・。それでもタクシーで日本円700円程かかるところ、たったの40円で行けるのだから、お得どころの話しではない。しかし、帰宅時にはかなり渋滞していて、結局目当ての本屋にも寄れず、帰りだけで二時間も費やしてしまう。
帰宅後、近くのスーパーで湯沸かし器(コーヒーを入れるため)を買うため、店員と交渉していたら、日本人学生に声を掛けられた。こちらで会う初めての日本人だった。かなり中国語が堪能でびっくりした。同時に自分の中国語能力の低さに恥ずかしさを覚える。色々と助けてくれるそう。日本人も良い人が多い。
帰宅して、日本から持ってきた本などを読んで、寝る。