9月12日
早朝からランニング。今日は朝から入学式(こちらでは開学典礼)がある。行ってみると、広いサッカー場に新入生があつまり、そこで、校歌の練習をさせられる。歌詞はあまり聞き取れなかったけど、愛国とかそんなのもあるものだから、留学生としてはちょっと受け付けないところがおおかった。入学式が始まっても、壇上の偉いさんたちの話しを永遠に聞き続け、ちょくちょく歌を謳わされるなど、うんざりさせられるような内容だった。暇だったので、留学生用の列から抜け出し、国際関係学院の列に紛れ込み、本科生の話しを聞こうと思ったのだが、たまたま横になった人達も日本人だった。残念。
帰宅し、中国語学習をして、昼過ぎから本屋巡りに立つ。日本から来た中国近代史を専攻する東大の学生と二人で行ってみた。海淀书店城というところだが、かなり多くの書店が集積しており、新刊本や新品の本を扱う、三極書店、中国書店(大)、中関村大厦などの大型書店と同時に、古書などを取り扱う屋台、路面店や小本屋などかなり豊富。土曜日ということもあって、かなりのにぎわいを見せていた。十冊ほどの本を購入したが、全部で100元(1500円ほど)足らず。なんて安いんだ。おまけに入り組んだところに中国民族問題を扱う専門書店を見つけた。同じく中国に留学している同期が民族問題を専門にしているので、これは知らせてあげないと・・・。
ネットが戻り、日本での生活環境とあまり変わらなくなってきていることは良いこと。例えば、朝の情報収集、新聞チェックなどができるようになったことで、世間で何が起きているか分かりやすくなった。米国では、全体的にトーンは低いものの、着々と鳩山民主党政権の分析が始まっている模様。ニューヨークタイムズ紙には、既に新政権の権力構図に対する分析が加えられていた。それは日本のメディアで報じられているように、小沢の党内権力と鳩山政権の二重権力構造による政策運営の困難さである。また、前原誠司などの中堅保守などの勢力にも注目し、その様を、94年の細川政権などに例え、大きな次点権力があるおかげで、その政策運営能力には疑問符が付かざるをえないとの評価をしているようだ。
日本ではあまり報じられていないようだが、中国では日本が国連に提出していた日本最南端の島、沖ノ鳥島の処遇を巡る決議で中国が反対票を投じていることなどが報じられる(新華ネット、環球ネットなど)。中国はこうしたことにはちゃんと注意を払って、報じている。中国の報道はとりあえず、その情報量は莫大である。ただし、その記事の質はかなりまちまちで事実誤報などは日常茶飯事である。