9月30日

あまりまだ調子がよくないので、ランニングはやめておいて、授業に出る。明日から国慶節で一週間ちょっと休みになるので、宿題をたんまりと出された。

昼過ぎから牛軍教授の授業に出る。先週よりも若干聞き取れるようになったものの、まだまだわからない。この授業のための私の予習は、冷戦時期中国対外政策を音読することである。専門用語の発音や意味を声に出しながら、確認すると、なんとなく聞き取れるようになるからである。

授業が終わり、中関村の方に出て、散髪をする。香港の美容院のチェーン店であるらしい。美容師たちのほとんどが南方の出身なので、話しが聴き取りにくい。彼らの話しによると、中国での美容師免許制度はかなり緩いものらしく、専門学校に通う期間も3ヶ月ほどでいいらしい。かなり簡単だな。中国では労働集約型であるため、人の労働に対する対価が低い。散髪代も600円弱と格安である。

夕食は、日本人の一回り年上の社会人の知人とする。なかなかおいしそうなお店に連れて行ってもらった。かなり現在の政治の議論をする。彼も民主党政権の今の政策について意見をもっているらしく、議論が盛り上がる。というか、彼は自分独自の構想があるようで、それを聞かせてもらっていた。たいへんおもしろいものだった。今度、彼が主催する勉強会で研究発表しないかと持ちかけられた。省庁関係、商社の人達が集まるらしい。実務の人にはあんまり私の研究は受けがよろしくなさそうだけど、まぁせっかくの機会だし、受けようかな。

帰宅時間は相当遅くなっていた。店を出ると、雨がしとしと降っている。明日の軍事パレードのために、「人工消雨」を実施しているらしい。帰り道は霧が一層濃く、雨が静かに降り続いていた。今までの鬱憤に禊を加えるような雨。

いよいよ明日、中国が還暦を迎える。