12月7日

通常の平日に戻る。朝から中国語で夕方から図書館に籠る。留学生たちとよく一緒にいて、外国人の中国語会話をしているとついつい声調を無視した発音をしてしまっている。週末に会った同門の友人に指摘されてしまった。日曜日に中国人コミュニティの中で会話をしていると、発音の悪さから聞き取ってもらえない単語がいくつかあった。気をつけないといけない。こちらでは、やはり独特な発音、リズム、口の使い方があるようで、それを学ぶのも留学生活の一つの目的である。

しかし、いつも思うが、こちらでの中国人学生の生活は本当に少し同情してしまうところがある。彼らの部屋に一度お邪魔したが、四人部屋で机は二つ。あとはぎゅうぎゅう詰めの二段ベットが二つというなんとも簡素な部屋でプライベートというものはおよそ存在しない。彼らは、図書館で勉強することが暇つぶしとなる。なんてことだ。以前、中国人学生の友人と飲みに行ったが、本当に部屋に帰りたくなさそうだった。留学生としてこちらでは不満も多いが、こちらの学生を見ていると背筋が伸びる。

日本で事業仕分けがかなり議論になっているし、日本の知人の方から色々と話しは聞いている。私としてもかなり関心があるところ。歯がゆい。ただ、相次ぐ事業仕分けへの批判にその生みの親である行政刷新会議が対象事業の関係者から公開で意見を聞く場を設定することを検討しているらしい。事業仕分けの様子をニコ動で見たけど、議論、討論が公平とは思えなかった。関係者からの意見が公開されることで、不公平さはマシになるんじゃないかと思う。また、最大の問題である仕分け人の主観性という問題もある程度客観的なものになるんじゃないかと思う。

日本のメディアの傾向を見ると、懐疑的な見解が多くなってきているように感じる。外交フォーラムの買い取り配布を巡る騒動の報道なんかは如実にメディアの姿勢が伺えた。これからも推移が気になる。

他方でなぜか、中国では「ニンニク戦争」というものが起こっている。なんでも、新型インフルの予防に効くとのデマから・・・。中国国内のメディアでもおもしろおかしく報道している。中国人の自意識というものが最近よく分からない。