12月18日

この一週間ほどの北京は本当に寒い日が続いており、最高気温が-4度で最低気温が-14度とかなんとかいう桁違いの寒さである。しかし、逆に身体の方は絶好調である。おそらく、栄養補助剤のおかげだろう。あとは、最近おいしい食堂を見つけてしまい、そこでよく食べるようになったからだろう。

午前中は授業に参加。昼から部屋で作業。なかなか進まず。夕方からもうすぐ帰国してしまうノルウェー人クラスメートのための送別会に参加、というか主催。一週間ほど前に「送別会でもしない?」と提案したところ、言い出しっぺが責任を持て!との要求のため、私がホストになり、ノルウェー人達が好む日本料理屋さんで開催。ちょっと面倒くさかったけど、評判も良く本当に楽しい会になった。その後、おなじみとなったバーにて飲む。帰宅する頃には夜も更けていた。

COP15にて、米中が中心となりインド、南アフリカ、ブラジル、エチオピアとともに共同提案した「コペンハーゲン協定」案が主要国の中で合意にいたったようだ。首脳、ハイレベル会談の経緯については、ワシントン・ポストに詳しい。米国のメディアから見ると、中国の存在感がとても大きかったようだ。米中間で、途上国の排出削減行動を測定・報告・検証(MRV)する枠組みの導入について、かなり激しく抵抗していたようだ。出てきた協定案を見るとほとんど中国は譲歩した形跡がない。議長国提案の断念といい、今回のCOPは終始発展途上国、とくに中国のペースに飲まれてしまったようだ。ここ数日間での日欧の存在感はかなり薄かった。COP15開催の事前段階では、規範形成、大きな方向性を示してこの問題をリードしていたが、現実の政治の中でそれは無力に等しい存在と成り果てた。オバマはこの政治合意「最初の一歩」というが、今回のCOP15は鼻息を荒くして臨んだ先進各国にいささか虚無感を感じさせる結果である。