12月17日

朝から学校に行く。最近、愛用していたi-phoneが壊れてしまい、目覚ましも、ポッドキャストも、音楽も、いろいろと日常で大切な要素がボロっとぬけてしまい、非常に不都合な思いをしている。同時に、改めてi-phoneに依存していた生活をおくっていたかを痛感してしまった。これで、電話としてまで使っていたら、すごい。それにしても、購入してから、一年4ヶ月ほど・・・。カバーもせず、扱いは比較的乱暴なのは自覚しているけど、ちょっと壊れるの早くないか。とりあえず、修理に出してみよう。でも、こちらで修理に出して、大丈夫なものか、少し不安である。

昼には、ずっと訪問したかった先生と会えて、色々とお話をお伺いすることができた。北京大学に留学経験のある先輩から紹介してもらった先生だが、ずっと会えずにいた。だけど、ちょっとした人違いをしてしまっていて、本当に失礼なことをしてしまった。

コペンハーゲンで開催されているCOP15にて、議長国主導の政治合意案の見送りにすつことになった。先進国と途上国の対立が主な原因である。その中でも、中国が途上国の中心になって、途上国利益を代弁している。

その中国は先進国への批判を繰り返すが、とりわけ、日米を中心に非欧州に属するカナダ、オーストラリア、ニュージーランドで形成される先進国グループ(日米を軸、加、豪、NZを傘布に見立て、これらのグループを”傘型グループ”と呼称)にその批判の矛先が向いている。中国では、EU、傘型グループ、発展途上国の三つのグループが存在すると指摘し、それぞれのグループによって利益の相違があると分析している。中国はEUには比較的好感をもっているようだ。彼らが主導的立場にあり、その分の行動も政策、立法、技術も先導しているという。傘型グループでは、米国は京都議定書を拒否、日本は(鳩山政権での25%削減など)姿勢の変化はみられたものの、その実現能力、方法ともに曖昧模糊としており、無責任であると主張するのだ。その上で、中国は発展途上国(77カ国+中国)を代表し、様々な要求をだしている。特に、最近中国、インド、ブラジル、南アフリカのBASICと自称しているグループが途上国を先導し、先進国批判をしている。彼らの基本的要求は、京都議定書の継続堅持、先進国から途上国への各種支援、発展段階による差異のある責任などである。この姿勢は頑としており、今のところ、温家宝首相が旗手となって、この問題に取り組んでいるようだ。

中国では近頃、2009年日本でいう流行語大賞のようなものが発表されている。その中でも最も有名な言葉が、“哥吃的不是拉面,是寂寞(おにーさんが食べているのは、ラーメンではない、孤独である)”である。これ以外にも色々挙げられていて、日本でいう「シュールさ」のある語句が人気を博しているようである。ところで、こうした語句は主にネット上で盛り上がっているらしいが、年配の人に聞いても、知っていたし、こちらでは一般人も含めて本当に流行っているようだ。日本のネット文化と一般大衆の文化の隔たりはかなり大きく、私は日本のネット上、携帯上の流行語大賞を見た時、首を捻ってしまった。もはや私は時代に取り残されてしまったのか、それとも日本のネット文化が専門家しすぎたのかは分からないが、少なくとも一般的な人々から日本のネット文化が遠いものになっていることは確かである。

ニューヨークタイムズで中国記事を見る時、私は特にJonathan Ansfield(ジョナサン・アンスフィールド)とう署名の入った記事は面白く見ている。彼は現実の中国を捉えたセンスのよい記事を書き続けている。北京にいるうちに会ってみたいのだけれど、どうやったら連絡とれるんだろう・・・。