12月29日
朝から授業に参加。昼は先輩の紹介で若い中国人研究者の方々と会食。ありがたい。夕方から中国人の言語パートナーと夕食。帰宅して、作業。
年の瀬で、色々と思うところはあるけど、とりあえずは、「まぁいいか」といったことで今年を終わらせようと思う。うん。
新華社の記事で「中国外交は決して"米国化"していない」との記事が目につく。明らかにジョンストンが言う「Social State」という概念に異を唱えるという感じで議論をしている。中国の外交が近年、アメリカを中心とする欧米諸国の規範に沿って来ているという議論は昔からなされていて、近年もコンストラクティヴィズムの観点から取り組まれてきた。中国でも欧米でのそうした議論に触発され、国内学者もそういった研究をはじめてきている状況にある。
しかし、この記事によると、中国はそうではないという。外交交渉や国際組織での行政処理などは彼らのスタイルを見習う傾向があるが、気候問題、国際関係などのより大きな問題では、むしろ米国とスタンスを異にすることを強調する。こうした議論は、頷けるし、よく中国でなされている議論だけど、じゃぁそれは具体的にどういうことか、言い換えるなら、何を目指しているのか、と考えてみた時に、明確な外交像や国家像というのが描きづらい。これは今の中国外交研究の最大の課題でもある。