1月18日
車内の中は蒸し暑く、またグラグラ揺れるのでなかなか寝付けなかった。そんな状態で寝ていると、朝7時過ぎに昆明に到着する。昆明の街は、残念ながらというべきか、かなり都市化されてしまっていて、普通の都心と変わらない風景である。おまけに人の営業がしつこくて、数が多い。
私はこの旅行を通じて、中国の南北の人柄の違いについて考えることがよくある。今までの短い間で考えついたのが、以下の教訓である。「中国人の付き合い方は、話し方で決めるのが良い。口先で話す人(北方は喉より上を良く使い、R音などがきつい)には、口先で付き合う。腹から声を出して話す人(南方はR音がなく、お腹から声をだす)には、腹から付き合え」ということである。しかし、昆明は都会だからか、麗江ほど人情が感じられない。それでも、街行く人に道を尋ねると、快く応えてくれる。意外なことは、こちらでも普通語で会話ができることである。
到着後、まずはユースホステルに向かう。今度のユースホステルは設備はいいが、サービスはよくない。部屋は男女混合で中国人女性二人、オーストラリア人女性一人、欧米系男性一人、そして我々という構成である。彼らも愛想がよく、機会を得ては色々と話した。
ホテルへのチェックインを済ませると、明日の南宁に行くための長距離バスのチケットを買いに、郊外のバスターミナルに向かう。バスを乗り継ぎ、一時間強かけて到着。
バスターミナル付近には、巨大ジャスコの5倍はあろうかという、超巨大ショッピングモールがあり、その中では、衣服、家具、家電、靴などが区画ごとに分けられて、売られていた。一区画で大きなスーパーほどの広さがあり、そこに同業者が犇めく様子は圧巻である。これも共産党の領導か。それにしても、中国の郊外の様子はだんだんと日本の郊外の様子と似通ってきているようだ。新興住宅地に巨大ショッピングモールが存在する。私が小中と過ごした場所はそんなところだったから、そこの生活はよく分かる。総じて退屈でおもしろくない。
ホステルに戻り、近くのレストランで食事をする。そこのレストランがまた辺りで、安くて美味しい。この旅ではとりあえず食には大変恵まれている。できるだけ地元に密着したようなところで食事をするようにしているからか、やすくて、どれも美味しい。雲南省では、梅酒が特産であるらしく、ここに来てよく梅酒を飲む。今日も梅酒をがぶがぶと飲んでしまい、その後の記憶が曖昧である。
その後、夜に昆明の繁華街に出かける。中国では、どこの都市にもコリアンタウンは存在するらしい。ここでもコリアン系のお店がポツポツと存在するようだ。色々と観た後に、ホステルに戻り、就寝。