3月24日
早朝から授業。こちらは8時から一時間目が開始で水曜日と木曜日は8時から授業が開始される。もちろん、昼から開始される授業よりは遅刻者が多いものの、それでも、ほとんどの人は朝から真面目に出席している。今日は、国際社会主義の授業である。中国で語られる社会主義のテクストはとても興味深い。それは旧西側の主流となっているものと比較すると、なお面白い。例えば、十月革命の記述でも中国では、社会主義思想がどのような理想を描き、どのように発展して来たか、そして、それを背負ったボルシェヴィキが人民を終結させた一番の要素としている。Achie Brownなどの著作で見ると、マルクスからレーニンに至るまでに社会主義、共産主義のコンテクストにどのように変化したか、そして、ボルシェヴィキが十月革命がいかに組織的に、そして現実的に機能したか、という点に重点が置かれる。先生はどうやら、英文(こちら側)での文献も色々読んでいるらしいものの、授業の内容はやっぱり中国国内の教材に拠った進め方をしている。ただ親切な先生なので質問に行くと、真摯に答えてくれる。
昼からは図書館や部屋で作業。夕方にはランニングをする。春らしくなってきたので、ランニングも気持ちが良い。ただ明日は冷え込むとのこと、注意しないと・・・。夕食を食べて、カフェで言語パートナーと会う。といっても初めて会う中国人である。近くの日本語学校の生徒の中で私の電話番号が回っているらしく、それを頼りにかけてきた人である。個人情報の扱いの荒さにもほどがある。こちらも勉強になるので良いが・・・。そういえば、古本を注文した古本屋の店長も、ネットの情報から私にメールを送ってきて、「君の名前から察するに日本人のようだね。私と友達にならないか?」と言う。もちろん、無視である。それは酷なので、適当に返事を返した。
夜には部屋で作業。5月下旬6月上旬くらいに予定している、北西旅行について情報をすこしずつ集めている。カシュガルからキルギスへ行き、カザフスタンに入って、ウルムチに帰ってくるという感じにしようかと思う。カザフへの入国のビザ申請など面倒があるのと、なによりも危険であるのが不安だけど、とても楽しみになってきた。