3月25日

早朝から授業。中国語の勉強が最近はとても楽しい。ようやく初中級者の苦しみから抜け出せたのかな。中国語の全てにおいて、まだまだ課題はあるものの、楽しみながら学べることは良いことだ。時間の許す範囲で、能力を伸ばしていきたい。

昼から図書館などで資料集め。こちらの図書館は色々と複雑な決まりがあって、一般の本棚で閲覧でき、かつ貸出可能な本、閲覧できるが外に持ち出せない本、係員に頼んで閲覧できる本などバラバラである。どのような基準で決まっているのか、わかるようでわからない。貴重な本、ネイブーな本は貸出不可能なのはわかるが、これはどうなのか?という本まで貸出不可能だったりする。おまけに学生数が多い割りに基本書など蔵書が少ないので、いつも貸出中の本がいくつもある。中国の図書館事情は最高学府でもこの調子だから地方はもっと悪いものなんだろう。

夜はモチベーションがいまいち上がらなかったので、ずっと見ていなかった「レッドクリフ(下)」を鑑賞。キャラ立ちの悪さ(劉備と曹操の区別がつかないのは致命的)、アクションの格好わるさ、落としどころの台詞の意味不明さにおいて、ある意味見応えがあった。

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ところで、私はこの日記にもちょくちょく出てきているランニング犬が実は好きなんだけど、それは相対的なものである。相対的というのも、大学構内には他にも何匹か子犬がいて、もちろんすべてが半分野良犬の薄汚いやつらである。その中でもランニング犬だけは輝いて見える。他の犬たちは本当に堕落している。人間に媚びへつらい、すぐに食べ物を求める。そして校内をふらふらとしているだけで、おまけに汚い。それに比べて、ランニング犬はいつもひた向きに自らを磨き、ランニングしている。人間に媚びることは無く、我々の存在など無いかのように通り過ぎていく。その姿は高貴で、エレガントである。私の妄想のなかでは、彼らに直接の関係は無いと考えていた。しかし、先日校内で驚くべき光景を見てしまった。小汚いヘナ犬(ここではいつもヘナヘナ歩いているので、仮にヘナ犬と呼ぶ)とランニング犬が校内の北方で接触を持っていたのだ。ただ、彼らの様子は同等な関係ではない。ヘナ犬はランニング犬の後へ着き、子分のようにも見える。看起来(見る所によると)、彼らの間、もっといえば大学構内の犬社会において、ヒエラルキーが働いているものとも捉えられる。これからも引き続き観察が必要である。写真はその衝撃の事実を捉えた写真(彼らに気付かれずに近づくにはこれで精一杯だった)。