7月22日
朝からランニング&トレーニング。朝も本の郵送など。昼からは自習室で作業。夜からはこちらの博士の方々と私の部屋で飲むことになった。近代以前と以降では、全く研究の領域が違ってくる。今回の飲み会では、私以外の三人が全員近代以前の歴史や考古学なので、話についていけなかった。中国研究といっても、私がやっていることなんて、ほんの一部であることを改めて確認する。近代以前も勉強しないといけない。
オランダのハーグにある国際司法裁判所で、コソボの独立が合法であることが小和田裁判長から発表された。これはこれからの国民国家の管理にとって、大きな意味を持ってくる。なぜなら、独立宣言の有効性がかなり国際社会の力の配分に拠っていたからである。その意味するところは、民族紛争のある地域に、ある一定の支持を持つ母体が入り込み、独立宣言をして、それを既成事実化すると、独立宣言が合法化されることになる。こうしてみると、潜在的な独立可能地域は世界各地に存在する。北キプロス、南オセチアなどはその可能性が高い地域である。また、こうした判決を受けて、ウイグル自治区やチベット自治区で民族紛争(その先に独立宣言)の危険性がある中国のような国は、その他民族への国内支配体制を強化していく可能性がある。