5月10日
朝からランニング。そして、比較政治の授業に参加。世界各国の政治体制についての概論。先生が「私の観点からいうと、日本はちゃんとした独立国じゃない」といっていたのにはびっくりした。でも、よくよく考えてみると、日本人にもなんとなくわかるよ、その感覚。
昼から図書館や部屋で作業。夕方から中国で仕事をしている中国人の友人と三元橋で落ち合う。日本への一時帰国で届けてほしいものがあるということなので、それを取りに行くことに。その次いでに日本の家系ラーメン屋に食べにいく。スープが煮込みきられていないのと、麺にコシがないのを省けば、まぁまぁの味である。日本に帰ったら、ラーメン食べよう・・・
中国のニュースで公共の場での禁煙についてが多く報じられている。2011年1月から公共の場での禁煙運動が始まるらしい。どこまで正式かは分からないけど、こうした煙草にかんするエチケットの運動は2004年くらいから急激に活発になったらしい。煙草のパッケージへの表示規定などもその頃から始まったし、2009年からは全国に先駆けて試験的に银川、杭州、上海などの都市でも公共の場での禁煙の条例などが施行されていたようだ。たしかに、私が初めて中国に来た2004年に比べると、煙草についてのエチケットは目紛しい変化を遂げている。そして、私は考えるのだけれど、意外にも中国は日本よりも早くそうした煙草のエチケットなりが定着するんじゃないかと思う。少なくとも都市部では。というのも、都市部に住む若者、特に80後と呼ばれる世代以降は、本当に喫煙者が少ない。彼らは欧米の洗練された社会のイメージを漠然と持っており、それに遠く及ばない中国社会をかなり憂いている。その批判の眼差しは、だらしなく煙草をすぱすぱ吸っては路上に捨てる上の世代の中国人に向けられる。言い換えると、80後は、欧米に対する羨望が強く、上の世代に対するアンチも徹底している。煙草についてもその一つで、都市部で若者が増えて、社会の中心になっていくにつれ、急激な文明化が進んじゃないか、なんて思ったりしている。とはいっても、少子化でもあるし、中国はそのうち自信をつけてきて、(上の世代が中心となって)自分達の論理を色々なところにごりごりと出してくるかもしれないので、そのエチケットがどこまで広がるかはよく分からない。少なくとも、部分的には中国の煙草に対するエチケットはかなり進むように思われる。